雨と旅
すべて回っても、一日520円。
共通観覧券で賢くミュージアム巡り。
加賀藩前田家のもと百万石の城下町として栄えた金沢。
歴代の藩主が工芸振興や文化奨励策に力を入れてきたことから、
この街では、さまざまな伝統工芸をはじめ芸術・芸能・文学などが発展してきました。
そんな、金沢の文化成熟度の高さを伝えているのが、
美術館や博物館、資料館といった雨の日の観光にもぴったりの施設の数々。
市内に数多く存在するこれらのミュージアムを、おトクに巡る裏技があるのをご存じでしょうか。
その裏技というのが「金沢文化施設共通観覧券」。
なんと市内にある17の施設が、1日わずか520円で巡り放題!
「1日でそんなにまわれないわ」という人もご安心ください。
3日間パスポートでも、たったの830円なんです。
このおトクな観覧券でどんな施設に入れるのか、その一例をご紹介します!
金沢文化施設 共通観覧券
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- 1DAYパスポート520円
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- 3日間パスポート830円
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- 1年間パスポート2,090円
おすすめスポット1
- 金沢蓄音器館
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明治、大正、昭和と時代を彩った蓄音器の数々を、なんと約600台も収蔵。エジソンが発明した蝋管式の蓄音器をはじめ、貴重な蓄音器が常時150台も展示されています。こちらのミュージアムでぜひ体験していただきたいのが、毎日3回行われる蓄音器の聴き比べ実演。聴くたびに溝が磨り減っていくSPレコードの再生は、それ自体が貴重な体験です。また、蓄音器が使われていた時代のリビングをイメージした家具のセットなど、館内の空間づくりにも注目してみてください。
おすすめスポット2
- 泉鏡花記念館
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徳田秋聲、室生犀星とともに金沢の三文豪の一人に数えられている泉鏡花。浪漫主義文学を代表する鏡花の生家跡に建てられたこの記念館には、その美しさから「鏡花本」と称された美麗な初版本をはじめ、原稿や書簡、俳句など貴重な品々が多数展示されています。彼の独特の美意識に触れることのできる展示は、鏡花ファンはもちろん、美術やアートが好きな人にとっても、興味深いものばかりです。
おすすめスポット3
写真提供:鈴木大拙館
- 鈴木大拙館
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東洋思想を広く西洋世界に知らしめた、金沢生まれの仏教哲学者・鈴木大拙。大拙の思想や足跡を辿りながら、来館者が自ら思想できる場となっているこのミュージアムは、建物そのものが、鈴木大拙の世界観を巧みに具現化した空間となっています。設計者は、金沢に深い縁のある世界的な建築家の谷口吉生氏。「思想を体験する」という他にはちょっとない貴重な体験が、この場所にはあります。
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鈴木大拙館 〒920-0964 石川県金沢市本多町3-4-20
TEL:076-221-8011
- 開館時間9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
- 休館日毎週月曜日(※月曜日が休日の場合は直後の平日)、年末年始、展示資料の整理等などでの臨時休館
- 入館料一般310円、団体(20名以上)260円、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方および介護人210円(祝日無料)、高校生以下無料
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URLhttp://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/index.html
写真提供:鈴木大拙館
おすすめスポット4
- 前田土佐守家資料館
- 初代加賀藩主・前田利家の次男である前田利政を家祖とする前田家土佐守家が所蔵する、約9,000点の資料を保管・展示する博物館。館内の展示を見てまず驚かされるのが、膨大な量の資料の数々が非常に良好な状態で保存されていること。歴史を紐解くための貴重資料である古文書や前田利政所用と伝わる具足まで、歴史マニア垂涎の品が数多く展示されています。
共通観覧券が利用できる施設MAP
チケットの取り扱いについて
各施設の受付窓口にてお買い求めください。
お問い合わせ先
- (公財)金沢文化振興財団
- TEL076-220-2190